中井精也氏の写真

今日は 鉄道写真家 中井精也氏の写真を紹介します。中井氏は“一日一鉄”というブログを開いておられます。

私がこの写真に感じたことは、「縦に、横に、人は歩む」です。
 横には 将来 リニア新幹線 時速500kmとも言われております。(この写真は東武鉄道 スペーシアですが)
 縦には 東京スカイツリー 634m。
 人間の小さな考えの積み重ね 繊細な技術の結晶 そして 夢が 作り出す世界だと思います。
 私は関西に住んでいる者なので、スカイツリーの高さの感覚がもう一つピンとこなかったのですが 先日 六甲山山頂近くにある“掬星台”とうい展望台の標高が690mということに気づき そこからの風景を思い出して また メリケン波止場から見上げる六甲山を思うと、東京スカイツリーの凄さを実感した思いです。
 町の真ん中に突如 六甲山ですよね とんでもない話だと ある意味、恐ろしさも覚えました。
 雲に隠れるスカイツリーの姿が なぜか 不気味さを私に感じさせるのです。
 たぶん 福島の原発事故が私にこのような思いをさせるのだと思います。
中井精也氏のコメントに(3月31日)

“ぼくたちは簡単に瓦礫・ガレキと言ってしまうけれど、ここに写っているものは、誰かが楽しい気持ちで選んだ冷蔵庫だったり、誰かが命をかけて建てた家の一部だったり、かけがえのない想い出の残骸です。”
この言葉にも考えさせられました。

 新幹線の窓から 富士山を見て あの高さと裾野の雄大さで 私は物事の深見を覚えました。 未来の人にはこの感覚を忘れてもらいたくないと願っています。
 東京スカイツリー あまりにも美しい姿で私達が忘れてしまってはいけないこと それは奥底には 最新の技術と安全への注意が静かに呼吸していることを忘れてはならないと、福島の原発事故などから 私は感じているのです。
過信、怠慢、から私達は絶えず覚醒する時を持たないといけないと感じています。

中井精也先生の写真は なぜか いつも 私にそんな感覚を思いここさせてくれるのです。
質量ですかね。 
 この写真も 私にいろいろな思いを湧き立たせていただいた写真でした。

ありがとうございます。
最後に中井精也氏のブログのアドレスを記します。
http://railman.cocolog-nifty.com/blog/