NHK大河ドラマ「平清盛」 覚え書(メモ) 1話

 
 “怪傑ゾロ”ばりに馬をいななかせ 登場するは 平清盛かと思いきや北条政子やないの! 源頼朝は 諏訪の御柱の神事を連想するような棟上を行なっている。 頼朝が語り部ということは このドラマの俯瞰的視線は頼朝ということなのかな? それとも貴族達に使われる武士(庶民)目線なのか?
 なんと平清盛白河法皇の御落胤平家物語にも書かれている この噂を採用した このドラマこそ「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」と肝に銘じて 楽しむことにしよう。
 御落胤説は、“滋賀県の胡宮神社(このみや)に伝わる【仏舎利相承】と言う古記録が発見され世に紹介されて以来、清盛皇胤説は事実と見てよいと言う事になっているようだ。ただし、平家物語では祗園女御の子とあるが、 この古記録によると 祗園女御には妹がいて、これが白河院の胤を宿して忠盛に嫁し、清盛を生んだ事になっており、清盛は姉の祇園女御の猶子(ゆうし)として育てられたと言う事です。”(猶子:後見人のようなもの)
 このような境遇からさっして 清盛は宮中の風習などを祇園女御から学び 雅を身につけて成長したのかと思いきや
 清盛の父 平忠盛は“パイレーツ・オブ・カルビアン”のジョニー・デップばりに 船から船へ 飛び移るは また やたら強い。 戦利品の「剣」を持って どうするのかと思っていれば、 ブリテンアーサー王伝説のごとく、(岩に刺さった剣がある。岩には、「この剣を引き抜くものこそ、ブリテンの支配者」って書いてあって。もちろん多くの人が挑戦するも、抜き去ることはできない。ところが アーサーはいとも簡単にこの剣を引き抜き、持ち去ってしまう。そうして彼は岩に書かれていたように、ブリテンを支配する王になったというお話。)
 戦利品の「剣」を 父 平忠盛は清盛の目の前に突き刺して去っていく 幼少の清盛がその「剣」を抜きさるのである。
 どうも、宮中の風習などを学び 雅を身につけて成長したという展開かと思いきや 瀬戸内の海賊王になるぞといわんばかりに 今 人気の漫画『ONE PIECE』(ワンピース)のように 冒険活劇にでも展開していくのかと思ってしまう。
 これだけいろんな演出があれば もしかして 清盛と清盛の妻 深田恭子とが 船の穂先で映画タイタニックのワンシーンでもあるのかと期待してしまうほど サービス満点の演出である。
そう言いわすれたが 黒澤明映画の画面も感じ取れた。