のぼうの城

今　私が観たい映画「のぼうの城」なんです。
　豊臣秀吉が唯一落とせなかった城があった。その城の主は、不思議な人柄から農民たちから“のぼう様（でくのぼうの意）”と呼ばれていた。
　石田三成率いる豊臣軍２万　これを迎え撃つ　のぼう様率いる軍勢は５００。　のぼう様こと成田長親は「北条にも、豊臣にもつかず、皆で今までと同じように暮らせないかなあ〜」と呑気なことを言って皆を唖然とさせる。　そして２万の大軍と戦いの火ぶたが切って落とされる。
　こんなストーリーなんですがね。（史実を題材にされているようです）

　 昨今、多勢に無勢。長いものには巻かれる、ことなかれ主義。　多数なら安泰　内容は問わない。　的な風潮が支配する中　もし仮に　今のトップが、大軍が迫る中「戦いまする」と言ったら　何人の部下がついてくるのでしょか　命を懸けてですよ　生活を懸けるんじゃなくて　命をです。
　トップがどのように動き、部下がどのようにサポートするのか、興味が湧くのですよ。　また　結末をどのように描いたのか監督の手腕にも興味が湧くんです。
　主題歌はエレファントカシマシ「ズレてる方がいい」
　“かりそめの夢でも　ないよりはましさ”　という歌詞で始まるのですが　妙に私の胸に響くんですよね。

出演：野村萬斎、佐藤浩市、山口智充、上地雄輔　他
　野村萬斎氏も私が妙に引かれる人物でも おられます。本業の能　狂言は拝見したことがないのですが。
　多数を取ることに知恵を働かすのも　システム的には重要でしょうが、
強かに「当たって砕けろ」的な人々　それを支える人々、　そこには　祖先の知恵　庶民の知恵が活き活きと受け継がれていることを感じてみたいのです。　こんな空気を胸いっぱいに吸い込んでみたい気持ちなのです。　今は。