ドジョウ 

敬老の日」の連休を利用して 九州旅行に行ってきた。
おりしも 台風15号が北上していたので 天候祈願の為 年甲斐もなく「てるてる坊主」を窓につるしてみたら 台風が沖縄の南海上でクルリと旋回してくれた。 おかげで 沖縄地方の方には申し訳ないが 旅行は何とか 曇り時々雨 一時晴れ間も見られる 予想外の天気となり 楽しい旅になったのである。
 長崎空港からレンタカーで 長崎市に向かい グラバー園を見学した後 旅の最初の お宿 雲仙宮崎旅館に向かった
荷物を降ろし 夕食までの間に 温泉につかることにした。
 泉質は、硫化水素を含んだ単純酸性温泉、いわゆる硫黄泉である。硫黄の独特な香りと 白く濁った湯に体をしずめると 旅の疲れと共に 日ごろの疲れをも 湯に流される思いがした。
 湯上りに ほてった体を休める お休み処があったので 冷たい麦茶をいただくことにした。
右手に紙コップを持ちながら 腰を下ろした目線の先に 
「うつくしいものを
         美しいと思える 
      あたたの
           こころが
               うつくしい」
と書いてある額が目に入った 近づいて よくみると 最後に“みつを”と書いて 印が押してある。
 おぉー これは 相田みつを の作品なんだ
私は初めて「相田みつを」という名を知ったのは
 野田総理が「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」という詩を党代表選で引用されて ニュースなどで話題になってのことである。
 だが こんなところで 相田みつを の作品を拝見できるとは思いもよらなかったことに 心が愉快に鼓動を打つのをおぼえた。
 この旅館の亭主は粋な お人かもしれないな〜
                ほてった お頭(おつむ)には ちょうどいい。
 相田みつをの作品は「曖昧なわかりやすさ」と誰かが言ってたな〜
                  ほんと ほてった お頭に ちょうどいい。

  政治家に相田の愛好家が多いのも 人と話すとき この「曖昧なわかりやすさ」が ちょうどいいのであろう。
小生も“相田みつを”の作品から 一つ引用させていただこう
 「人の為と書いて
       いつわり と
             読むんだねえ」 
 ほてった お頭でも 偽られないようにしないといけませんかねえ

明日は 熊本 黒川温泉に宿をとり 高千穂へ 熊本空港から 帰路につく。